綴化(テッカ)と石化(セッカ)の違いとは?
多肉植物愛好家の方々の中でも人気の高い「セッカ」。
セッカの中でも「綴化(テッカ)」と「石化(セッカ)」があるのをご存知ですか?
こちらでは綴化(テッカ)と石化(セッカ)の違いを詳しくご紹介していきます。
一般に「セッカ」とは?
まず、植物には「帯化(たいか)」と呼ばれる現象があります。
植物の奇形の一種で、生長点の組織に何らかの突然変異が起きて、本来の規則ではない仕方で分裂、増殖を繰り返すことで、通常の状態とは大きく異なる不思議な形に変化すること。
よくわかる多肉植物|監修:田邉昇一|2021年6月1日発行|株式会社日本文芸社|47ページより
多肉植物はこの「帯化(たいか)」を起こしやすい植物です。
そして、「帯化(たいか)」した多肉植物を一般に「セッカ」と呼ばれます。
「セッカ」には「石化(セッカ)」と「綴化(テッカ)」があるのですが、
以前は両方をまとめて「セッカ」とよんでいました。
現在では形態上の違いから分類し、学名で区別するようになりました。
学名は「石化」はモンストローサ(monstrous)、「綴化」はクリスタータ(cristata)となります。
綴化(テッカ) | クリスタータ(cristata) | 成長点が一点ではなく、帯状になって成長していく |
石化(セッカ) | モンストローサ(monstrous) | 成長点で分頭を繰り返しロゼットも形成する |
参考文献:多肉植物エケベリア|羽兼直行|2016年5月6日発行|株式会社電波社|26ページ
よくわかる多肉植物|監修:田邉昇一|2021年6月1日発行|株式会社日本文芸社|47ページ
「綴化(てっか)」の特徴
綴化は成長点が一点ではなく、帯状になって成長していく為、外見上は帯のような成長点が連なった感じになります。
その形態は様々です。
綴る(つづる)化と書いて「綴化(てっか)」
「綴る」は「手紙を綴る」などでも使われるように、複数のものをつなぐ意味もあります。
「「綴化」は成長点がつながっている」そういった意味で関連付けると覚えやすそうですね。
下の写真は我が家の「綴化」たち。
いかがでしょうか?
私には成長点が帯のように見えるので、たぶん「綴化」と思っています。
「石化(セッカ)」の特徴
石化は分頭を繰り返しロゼットも形成するような場合です。
また、成長点が存在し、ロゼットも見て取れます。
下記の写真は我が家のおそらく「石化」した名無しの多肉植物。
私には頭が分頭しているように見えますが、違っていましたらすみません。
研究者の方おられましたら、ご指摘宜しくお願い致します。
まとめ
「セッカ」した多肉植物は希少で珍しい形に変化する多肉も多く、世界中で愛好家の方々がおられます。
私も「セッカ」の多肉植物を見つけるとその不思議さの魅力に見せられてしまいました。
「セッカ」の中にも「綴化」と「石化」と呼ばれる多肉ががあることを知り自分なりにわかりやすくまとめて見ました。
まだまだ不思議なことも多い多肉植物ですが、それだけ魅力の多い植物ということですね。
これからも多肉事楽しんでいきたいと思います。
皆様の多肉LIFEのご参考になれば幸いです。