【春の多肉事】春の葉焼けにご注意!簡単お手入れ方法をご紹介

春は多肉植物にとって変化の季節。冬の休眠状態から目覚めるものもあれば、春の急な環境変化に戸惑うものもあります。多肉植物をじっくり観察していると、葉の外側がなんだか黒っぽい気がすることはありませんか?しばらく放っておくと、だんだん真っ黒い部分が増えていく…。そんな時は強い光による葉焼けの場合が多いです。春の多肉植物の特徴や注意点、簡単なお手入れ方法、葉焼けの原因と対処法、についてご紹介します。
なぜ春なのに葉焼けになるの?
急な気候の変化、著しい強い光、真夏の日差しなどでは葉焼けする場合がとても多いですが、真夏に比べてまだまだ柔らかい日差しのはずなのにもう葉焼けしてしまう。
どうしてなのかというと、今までは冬の優しい日差しに慣れた葉っぱたちだったのですが、
急な日差しの変化で強い光に対応する葉っぱの準備がまだできていません。いわば急な気候の変化に対応できていないまま強い光を浴びてしまっている状況なのです。
特に長い雨や曇り空が続いた後、急に強い光がやってくると、今までは大丈夫だったのに、突然葉焼けすることがあります。曇り空や雨模様の日が長く続き、次の晴れ間に突然最高気温も上がり、強い光に当たってしまうと葉焼けしがちです。
なので、長い曇り空が続いた翌日、急に強い日差しがきそうなら少しだけ日陰を準備してあげましょう。

曇り空の翌日に、急な強い晴れ間の日は要注意だね。
とはいえ、全部が全部葉焼けしてしまうというわけではなく、古い株なら大丈夫な可能性があります。葉焼けしても目立たなくなるほど徐々に成長していくため、葉の展開が進むと外側の葉っぱが枯れ落ちて新しい葉っぱへ展開していきます。葉っぱの外側がどんどん黒くならない様なら大丈夫。若干黒さが進んでいくようであれば今の置き場所よりも少しだけ日陰においてあげましょう。特に今の時期でいうとお昼ごろの直射日光が当たらなければほとんどの場合大丈夫だと思います。
逆に中心付近まで葉焼けした場合、いち早く日陰の場所に避難してあげましょう。そのうち中心から葉っぱが展開してくれるので安心してください。
もしも気づくのが遅れてもっと黒くなった場合、外側の葉っぱから順番に溶けていきます。
溶けているような葉っぱを見かけたらなるべく早めにとってしましょう。


葉焼けが起こらないための準備方法は?
著しくお水を切りすぎないことが重要です!
長い間水やりをせずにしっかりと乾燥している苗は、葉っぱの水分が少なくなって、だんだんとしわしわになってきます。もしくは頭をカットして土に挿して発根待ちの苗、こういった苗を強すぎる光の当たる場所に置いていると、葉の花に蓄えている水分が徐々になくなっていき、葉がしわしわになりやすいです。しわしわ多肉は、葉焼けに弱い場合が多いので、日陰に移してあげましょう。


ただ、お水をあげるとパーンと一気に水を吸って葉が膨らむ可能性があるので、葉が膨らんだ後は日向でも大丈夫です。
特に根がない苗はデリケートなため、気を付けましょう。
お昼の直射日光に当たらないところで管理してあげましょう。
葉挿しの管理方法も同様に、著しく葉の水分がない状態で昼間の強い日差しに充ててしまうと葉焼けしたり、焦げてかりかりに干からびてしまいます。
今の時期の曇り空が続いた後、急な晴れ間は日陰の場所に移して、強い日差しからまもってくださいね。
葉が焼けてしまった苗は次の水やりの時にリキダスなどの活力剤をお水の中に混ぜてあげるとげんきにすくすく育ってくれるので、おすすめです。

リキダスなどの活力剤をお水の中に混ぜて与えると、元気になってくれるよ。
活力剤を使うならどんなものがいい?(成長期なので少量の栄養補給も◎)
春の成長期に使う活力剤としては、根の活性化やストレス耐性を高めるものが適しています。例えば、以下のような活力剤が多肉植物の成長をサポートします。
- リキダス:アミノ酸やミネラルを豊富に含み、根の健康を維持しながら光合成を活性化させる。
- メネデール:鉄イオンを含み、発根促進や根の回復を助ける。
- HB-101:ヒノキやスギなどの植物由来エキスを配合し、土壌環境を改善しながら葉の色を良くする。
活力剤は肥料とは異なり、成長を補助する「サプリメント」のような役割を持っています。春の植え替え後や、元気がないと感じたときに薄めて使うと効果的ですよ!
我が家で使用している活力剤(下画像)
2種類を使っています。
キダスとフルボ酸はどちらも植物の成長を助ける活力剤ですが、成分や作用に違いがあります。



🌱 リキダス
- 特徴:植物の根の活性化や養分吸収を促進し、ストレス耐性を高める
- 主成分:コリン、フルボ酸、アミノ酸、ミネラル
- 用途:植え替え時の活着促進、成長期の栄養補助、葉面散布による光合成促進
🌿 フルボ酸
- 主成分:有機酸(フルボ酸)、ミネラル
- 特徴:土壌中の養分を植物が吸収しやすくする働きがあり、根の発達を助ける
- 用途:土壌改良、肥料の吸収促進、根の健康維持
つまり、リキダスは植物の直接的な活力アップに使われるのに対し、フルボ酸は土壌環境を改善し、間接的に植物の成長を支える役割を持っています。どちらも併用するとより効果的ですよ!
活力剤の効果的な使い方は?
活力剤の効果的な使い方をまとめました。多肉植物の健康を維持しながら、春の成長をサポートできますよ!
活力剤の使い方
1. 希釈して使用
活力剤は原液のまま使わず、水で薄めて使用します。一般的な希釈倍率は以下の通りです。
商品によって希釈濃度がことなりますので、各商品の説明書に沿ってご使用くださいね。
- 通常の水やり:1000倍に希釈(例:1リットルの水に対して1mlの活力剤)
- 植え替え後のケア:500倍に希釈(根の活着を促進)
- 葉面散布:500~1000倍に希釈(葉からの吸収を促す)
2. 使用頻度
- 成長期(春・秋):2週間に1回程度
- 休眠期(冬・夏の猛暑):1ヶ月に1回程度、または使用を控える
3. 使うタイミング
- 植え替え後:根の活着を助けるために、薄めた活力剤で水やり
- 元気がないとき:葉の色が悪い、成長が鈍いと感じたら活力剤を使用
- 病害虫のダメージ後:ストレス耐性を高め、回復を促す
まとめ
春は多肉植物が冬の休眠から目覚め、成長が活発になる季節。しかし、「春野はやけ」に注意しつつ、適切なお手入れをすることが大切です。是非参考にされてみてくださいね。
🌿 春の葉焼け対策と簡単なお手入れ方法
- 置き場所を工夫して、過度な直射日光を避ける
- 成長期なので適度な肥料や活力剤を使用(メネデール、リキダスなど)
- 観察を大切にしながら、日々の変化に合わせて調整
春は多肉植物にとって成長のチャンス!適切なケアで、元気な姿を楽しみましょう!